6分の動画”中国式教育”でわかる、不公平?な中国の大学入試や、1日10時間勉強する学生の苦労、そして多い自殺者。




受験戦争。

日本でも多くの人が経験する大学入試。特にアジア圏は大学入試が難しく競争が激しい状況で、
特にお隣韓国は入試日に白バイが遅刻しそうな学生を助けるなんていう話も聞いたことがあります。

でも、その中でも圧倒的に競争が激しいのが、”中国”です。

人口が多いのはもちろんのこと、実は大都市に住んでいるか、田舎に住んでいるかで、
入試難易度が全く異なることは実はあまり知られていないのではないでしょうか?

そんな中国の子供達の苦労や実態をわかりやすく説明している動画が
”中国式教育”
です。

翻訳はないので、メイン部分を抜粋して解説します ↓↓

中国式教育の動画を見てみよう!

→ Youtubeが見れない場合(中国にいる方)
http://www.iqiyi.com/w_19rrl09zol.html

いかがでしたか?
ここから特徴的ところを解説します。

一人っ子の家庭おいて、最も重要なのは教育!

大部分家庭只有一个子女
多くの家庭はこどもが一人だけで
教育子女也就成了家里最伟大的事业
教育は家庭内の最も偉大な事業です。

从怀孕的那天起
妊娠をしたその日から
胎教就伴随而生
お腹にいるときから親は付き添って教育しているのです。

3歳から12歳まで
绘画 舞蹈 钢琴 英语
絵画、ダンス、ピアノ、英語を習います。

不能输在“起跑线”
他の子供達にスタートで負けるわけにはいかないのです。

中学生から始まる勉強の”監獄”

動画でアメリカと日本の中学生と比較していますが、中国学生の勉強時間は圧倒的です。

中学们平均每天6点起床上课 晚上10点下自学 每天12节课
中学生は平均朝6時に起床し学校に向かい、夜10時に自習を終えるのです。毎日12の授業があります。

週に1日しか休みを取れなく、
また教師の監視も厳しいので、まるで刑務所”监狱”のようだと言っています。

中国で最も公平な?大学試験の実情

这个被誉为当今中国最为公平的人才选拔考试
大学試験は中国で最も公平な試験と言われているが、本当に公平なのか?

北京では190人に1人が北京大学に進学しますが、
安徽からは7826人に1人、つまり41倍入るのが大変。
广东は37.5倍大変 贵州は35.4倍 河南は28倍大変なのです。

上海考生进复旦大学的机会是全国平均53倍
上海の学生は平均53倍も復旦大学に入ります。
山东は244倍、内蒙古はなんと288倍です。

真正影响高考的并不是成绩 而是户籍
本当に影響するのは成績ではなく、戸籍なのです・・

私も最近知ったのですが、北京大などは各省から受け入れる人数を決めているため、
他の省からは入りにくいのです。もし北京大などで別の省から来た学生を見つけたら、その省のトップの学生といえるでしょう。

家庭内における教育事情、どのくらい大変なのか

1997年の教育産業化してから、
学位は5倍に増え、学費は10倍近くまで迫っている。
中国人教育支出占家庭所有支出中35.2% 位列全球第一
家庭の支出に占める教育費は35.2%に達し、世界で最も高いと言われてます。

2004年都市部住民の年収は9422元、農村は2936元、それに対し大学の学費は平均毎年5000元。
1人の大学生を育てるには都市部収入の4.2年分、農村の13.6年分、貧困村だと19.2年分の収入が必要・・
最も学費が高い芸術方面の大学に入るとなると言わずもがなです。

良い学歴があれば、良い仕事につけるのでしょうか?

是否接受高等教育就等同于得到高收入吗?
高等教育を受ければ高収入が得られるといえるのでしょうか?

其实不然 每年也有将近600万大学生毕业 1/4也即将面临失业
実際は違います。毎年600万の大学生卒業生のうち、4分の1はまもなく失業することでしょう。
即使找到工作 对比之前教育投入 也是成本远高于利益
もし仕事を探すのであれば、以前と較べて投資に対する利益はとても少ないのです。

上大学是为了找工作 这句话本身就是错误的
大学は仕事を探すため、これは本質ではありません。しかし多くの生徒にとってはそうなのです。

強調されすぎな英語教育

ちょっとおかしいのは、最も可哀想なのは小学校から博士課程まで、英語が標準と判断されていることです。
不思議な例として、油絵の美術家の小明は、研究生の後、美術英語の試験に合格しなかったため、中国美術学院に進学することができなかったが、
美術の能力をみるイギリスのRCM美術学院には合格できた。

中国の友人曰く、ここまで極端な例は少ないそうですが、やはり現実としてあります。

教育の圧力が引き起こす、子どもたちの自殺

教育を受けることは積極的で楽しいことであるはずが、中国ではまったく反対の状況なのです。
実際中国は世界一学生の自殺が多い国なのです。平均毎年15万以上の学生が自殺している。つまり8分に1人が命を絶っているといえます。

ある調査によると、上海の中小学生の24.39%が、”自分の命を終わらせる”ことの考えを持ったことがあり
その中の5.85%が自殺を計画したことがあり、1.71%自殺未遂
正常でない形で命を落とした大学生のうち61.38%が自殺なのです

子供の自殺の原因の中で、勉強のストレスが45.5%、早期恋愛が22.7%、親の離婚が13.6%。
自殺の年齢の中で12歳前後が40.3%も占める。
※中国では中学校で恋愛が禁止されていることも多くあり、それが問題になることがあります。また高校卒業するまでは恋愛禁止という家庭も多いです。

中国の伝統的な教育への考え方

”少壮不努力老大徒伤悲”
若く健康なときに努力をしないと、年を取って悲しむ
(=若く健康なときに努力をしないと、年を取った後に後悔する。)
この考えが浸透しているのです。

小时候好好学习也正是我国从古至今的优良传统
小さい時はよく勉強する、これは中国の古くからの優れた伝統とされているのです。

中国の教育事情は熾烈

gaokao
動画をみて、中国の学生の苦労がわかりましたでしょうか?

また中国人の学生が英語が上手な人が多い理由も、よくわかりました。

そして人口も多く競争が激しい中国では、就職の際も勉強内容と会社のスキルが一致していないと、他の学生に負けてしまうのです。

この動画をみて、日本に生まれて良かったと思う人も多いのではないでしょうか?

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