中国茶芸師(茶藝師/茶藝技師)の資格を現地で取りました。




2019年の頭から、中国茶を習い始めました。
私は浙江省に住んでおり、現地で学びはじめています。

きっかけは、中国国内旅行をたくさん行くうちに、各地にある特産茶の種類が豊富なこと、
そのときに買っていったお土産が親に喜ばれたことで、徐々に興味が湧くようになりました。

また、杭州の西湖の近くで、龍井茶の味比べをしたり、
茶博物館で、秦の統一ともに雲南からお茶が広がったことを知ったり
実際に雲南で茶馬古道で馬にのってみたりなど、
中国生活を送るなかでお茶との接点が増え、生活に浸透したお茶への興味が強くなりました。

もちろん健康面からも中国茶はとても良いなと思いました。

①お茶教室の体験にいってみよう

では早速何から学ぼう?と思ったときに、まずは詳しい人のところに行って話を聞こうと決め、
周りの中国友達にお茶に詳しい人がいないかを聞いていたところ、しばらくして中国茶の資格を持っている人と知り合いました。
その知り合いが通っていた教室にまずは行ってみました。

(体験会の画像)

はじめての体験会は、なんと中国茶教室が、日本茶道の先生を招いた茶会でした。


そこで出会った先生に、実際に抹茶の入れ方を教わったり、男性は手首の力があるので美味しいお茶が入れやすい話など伺い、
中国茶ではなかったのですが、お茶を学んでみようと思うには十分な体験で、その場で中国茶教室の申し込みを決めました。

②中国茶資格の勉強開始

私は特に資格に興味はないのですが、目標として良いなと思い、
最初の段階で、茶芸師(茶藝師/茶藝技師)を目指すことにしました。
19年3月頃に申し込み、その時は運良く、直接「高級茶芸師」への受験が可能でした。
それ以降は試験が徐々に厳格化し、最初は中級からしか受けられなくなりました。

(高級茶芸師の教科書 画像)

試験内容は、正直、初級・中級・高級と名前がついているものの、
勉強範囲が異なるだけで、試験のレベル感としてはさほど変わりないものと思います。

試験は、
・Webテスト 60点合格/100点 ※中国語
・実技    60点合格/100点 1週間前にお題が発表される。茶器の説明や、選定されたお茶の淹れ方を覚えます。 ※中国語/英語/日本語
試験は経験があればもちろん良いのですが、「暗記勝負」です。

一番苦労したのは、中国茶の慣れない中国語の単語です。
中国茶は種類が多いこと、またそれに付随する製造工程がなかなか覚えられなかったです。(今もなかなか覚えられない)
単語からはよくわからないので、日本語のサイトを見て、基礎的なところは先に頭にいれるなどしていました。

③中国茶教室の風景

クラスは女性が9割で、20人くらいでした。
来る人は徐々に減っていき、テスト前に増えます。
先生曰く、中国人スタイルは定期的に通うといった人は少なく、
真面目に通う人は少ないと言っていました。

参加している目的はそれぞれ、
・中国茶に興味がある人。仕事していないお母さん、一部若い女性
・中国茶関連のビジネスをしている人。人脈づくり
・中国茶店舗で働く店員さん。淹れ方の知識を仕入れるため
などなど

お花の授業も1回ありました。
きれいに撮れてますか?

お茶に興味があるクラスに入ってよかったのは、

みんなそれぞれ美味しいお茶を持ってきてくれたり、
クラスメイトの会社が運営するお茶旅館に行ったり、
働くお茶器屋さんに行ったり、偶然入ったお茶屋さんでクラスメイトが働いていたりなど、
とても楽しい経験ができました。

たまたま入ったお店で、出会ったクラスメイト。
一緒に試験の話などしました。

各都市のお茶コミュニティは広くないのもありますね。
時々、日本茶関連の翻訳をお願いされたりもありました。

④試験当日

試験会場

職業大学校で試験でした。とにかくキャンパスが広い中国の大学。ここでWEBテストを受験しました。実技は翌日でした。当日どちらも試験がある人もいます。

最初まちがえて、会計士の試験会場に行ってました・・焦った。。


WEBテスト

1人PC1台で1時間の試験です。試験番号を入力して、全部回答して、完了のボタンを押すと、その場で結果の点数が出てきます。

オンラインで事前に練習問題(模試のようなもの)が出るので、それを練習しつつ、教科書の大事なポイントをさらっと読んでおけば、問題自体はそこまで難しくありません。満点を取るのは、お茶の品名、製造方法など細かい知識が必要ですが、4択の60点合格なので、中国語さえ読めれば大丈夫だと思います。

ちなみにわたしは・・・

83点でした・・!

※高いのか低いのか謎ですね(笑) クラスでは平均よりは上だったと思います。

試験後

翌日の試験に向けて、食堂でお昼食べた後に、勉強して帰りました。

実技試験

さあ、こちらがテストの本番です。お題は事前に発表されており、言語も中国語、英語、日本語の中から選べるのですが、外国人があえて中国語話すことで高得点になるんだと先生に言われ、中国語でチャレンジすることにしました。(その選択が自分を苦しめることに・・・笑)

準備するもの

紫砂壺の特徴について、3分程演説。当日入れる紅茶との相性など

→これはクラスメイトに頼み、自分が書いた文章をボイス録音してもらいました。それを聞きながらひたすら練習しました。

西洋紅茶の淹れ方: ま、さ、か、の西洋紅茶がお題になってしまった私です笑。中国にきたのに西洋紅茶の試験内容になるとは。。翌日の人たちはたしか烏龍茶だったかと思います。

茶服: 茶服って意外と高く1万円以上するものがほとんど。わたしはタオバオで唐服のようなものを3000円程で購入しました。

さて本番です・・!

本番

会場は少し古びたビルの7階で行われ、おおよそ1時間ずつの単位で受験者たちが会場に到着するようになっています。

試験では中国茶教室のスタッフさんも、当日試験を手伝ったりしており、特にクラスメイトには当日の道具の準備や、今の状況など細かく教えてくれました。試験中も、1人のスタッフは私達の試験の様子をビデオで撮影していました。

茶服をきて、練習もしてバッチリな私でしたが、ガヤガヤ慌ただしい試験会場や周りの緊張が伝わってきて、結構緊張しました。

試験室へ入室

1度に4人の受験者が呼ばれ、各自道具を準備します。時間がないので、道具準備前に、紫砂壺の演説をはじめてくださいと言われる場合があります。わたしはなんとトップバッター。(心の準備が・・!)

試験監督は3人います。男性2人と女性1人です。男性は1人だけ若い人でした。

さあ緊張しながら、自己紹介をすると、疲れていた顔をした試験監督が外国人であるわたしに興味を持ったのか、急にちゃんと聞いてくれました(特権ですね)

それで半分くらい演説をはなしたところで、1人の若い男性が、

日本語でもいいですよ』と言ってくれました。

(中国語がイマイチだったのか・・)

(単純に日本語聞きたいのか? たぶん日本語わからないだろうに・・)

どちらかはわかりませんが、とりあえず準備していなかった日本語で急遽演説。逆にもっと焦りました。半分中国語で話きれなかったのは悔しかったですが、これは相手の期待に答えるのが吉です。

しゃべり終わると、一番年配の男性試験監督が、

『ここには仕事できてるの?』 

私「はい」

『外国人が他国の文化をちゃんと勉強するという姿勢だけでも素晴らしいね』

私「ありがとうございます」

といった会話になり、正直内心・・

(ああ、この試験もらったな。合格したな。)

とちょっとニヤけてしまいましたね。

お茶の心と反する気持ち。。すみません。

その後は、実際に道具を準備し、CTC紅粹茶という2種の紅茶を混ぜたものをつくり、試験監督のところに持っていきました。

紅茶を淹れるわたし
お茶を試験監督の前に置くところ。
後から見返すと、猫背で反省。わたしは手前です。

試験会場は荒れる

中国茶の先生も言っていたのですが、中国のこの手の試験は『荒れる』と。

何が荒れる?かというと、試験監督たちは疲れてくると、演説を3分も聞きたくなく、徐々に2分や1分にまとめて話して、と横着し始めます。

ここに日本程の厳正さはないですね。日本のほうがよっぽどカンニングや試験概要に厳しいと思います。もちろん大学試験といったより公式なものでは違うかもしれませんが。

⑤試験結果

WEBテストは合格。

実技は後日発表され、無事に合格することができました。

点数は 74.7点・・!

60点合格ですが、クラスメイトはほとんどが受かっていたかと思います。準備してない人たちは落ちてました。この点数は外国人の外国言語特典も相まってか、クラスメイトのなかでは、1番良いほうでした。

⑥資格証明書

証明書が1ヶ月後に送られてきました。

が。。 なんと私の生年月日が10才以上年上の知らない人のもの・・
交換も含めると2-3ヶ月後くらいに結局受け取りました。

はじめての国家資格の試験でしたが、ヒヤヒヤしながらもとても良い経験になりました。

引き続き、中国茶の勉強はしていきます。

次回は、先日受けた 評茶員/評茶師の試験についてです。

おまけ: 茶服や唐服

旅行先や観光地では、茶服や唐服を来ている女性は見かけますが、私服として販売するために、茶服や唐服もカジュアルなものが販売されてきています。日本ではまだまだ種類は多くなさそうですが、以下のようなものが見つかりました。アマゾンから抜粋です。

これは普段から着れそうですね!

お茶を淹れるちゃんとした会で使えそうですね。

女性向けのカジュアルな唐服ですね。

普段からクラスメイトで実際に着用している方がいました。

これは一見カンフーよりですが、茶服としても使えますね。

お茶屋で働く方は以下のような服を着ていました。

授業に関係なく、みんながもってきたお茶でのんびりする会
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