中国お仕事日記19日目 〜クビと隣り合わせの日々に〜




日本人が100人ほどしか住んでいない中国の田舎都市に住んでいます。

中国現地の欧州企業に入って半年経つのですが、やはりその大きな日本の企業とな違いは首と隣り合わせと言うことです。

日本にいるときはまずクビはイメージせず、試用期間みたいなのも全員通過するのが当たり前の環境でした。

また巷に聞くクビのイメージと言うのは、いきなり「明日からオフィスに来ないでください」と言うような事だったと思っていたのですけれども、それとは違う様々な契約を切る手段があることがわかりました。

1つは、クビとは言えないかもしれませんが、3ヶ月といった試用期間があり、そこではそのパフォーマンスを見られて合わなければ契約はそのまま続かないという解除です。

2つ目は、成績が芳しいと言うことがあれば、シンプルにそのまま契約をしないと言うのではなくて、例えば営業チームのようなところに移動させて成績の数字の有無で分かりやすく判断を下すというやり方も取られます。

3つ目は、かなり上司との相性が大きく出ると言うところです。上司との関係がかなり大事で、気に食わなければ新しく別の人を雇うと言うのがフレキシブルにできます。。。

また、私の立場と言うのは、現地では外国籍として雇われており、現地のスタッフよりは給料も高いです。その分成果に対してはかなり厳しく見られ、そぐわなければ解約と言うことになります。

直近で言うと、マーケティングのスウェーデン人マネージャーが解雇されると、それに紐づくようにイギリス人とブルガリア人部下2人は仕事の内容が定まらず、2人とも自ら辞めると言う決断を下していました。しかもまったく同時の日に。。(これが実は私のルームメイトで、3人部屋はわたし1人になりました。)

また成績の乏しくないトルコ人デザイナーは、なんとかすがったもののクビになってしまい、もう1人の韓国人デザイナーはその上司から忠告を受け、会社から通達を受ける前に辞職しました。

あるインド人は、グループ会社にいたのですが海外出張を繰り返すも営業の成果がよくなく、何とか他の別のグループに半分の給料で雇ってもらったものの、やはりそこでも合わず、契約解除となっていました。

これはここ約半年間にあった話です。

外国籍は多くても10〜15人程度と考えるとその人数の多さを実感できます。

そもそもこの地では外国籍の契約期間が1年単位であることが多く、毎年更新が見直されると言うこともあって、かなり成果にシビアであります。

この会社に来てから契約書、契約期間の大切さがとてもよくわかりました。

また外部要因もありえます。

その担当する市場やポジションによって、そのポジションや市場が仮にその会社にとって必要なくなる(例えば:市場から撤退するみたいなことがあれば、その人の成績有無にかかわらず、必要となく契約を更新しない)と言う事こともあります。

仮に日本や他の現地でがんばっていたとしても、例えば他のより優れたソリューションが見つかる、例えば現地の代理店のパフォーマンスが良く、現地スタッフのコストパフォーマンスが相対的に悪いと、契約解除と言うこともあります。

この環境においては、スタッフが成果に集中できるというのはある一方で、会社は長く持続して働く人はいないといった悩みを抱えており、長所短所あると言う事を感じます。しかし、長年続いてきたこのスタイルが大きく変わることはないでしょう。

しばらくはこの環境で、奮闘です。

再見!

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