中国初の衛星電話システム「天通系統」から見る、衛星電話の未来とは?




衛星電話システムの天通系統ニュースについて紹介します。

引用:cctv

中国は初めて独自の衛星電話システム「天通系統」を、2020年1月10日より全社会向け(中国本土)に提供をはじめました。

これによって、本国領土、領海、海洋漁業、災害支援などの場面での利用が見込まれ、 サービスエリア内であれば、 「天通衛星の電話(スマホ)」を持つ ユーザーはアプリから 、音声、ショートメッセージ、データ通信及び位置サービスを利用できます。また、スマホのアプリを通じて、車載端末などにも接続が可能です。番号は1740が使われます。

ニュース元:中国自己的卫星电话 天通通信服务正式商用

https://www.baidu.com/sf_baijiahao/s?id=1655595768611100102&wfr=spider&for=pc

衛星電話システムとは?

衛星電話システムの概要は、Wikipediaがわかりやすく書いてあり、

衛星電話(えいせいでんわ)とは、通信衛星と直接通信する電話機を使用した電話網を提供するサービスである。電線(現在は光ケーブルやマイクロ波回線も使う)を使った有線電話(固定電話)や地上の無線通信技術を用いた携帯電話と比較して、通話可能地域が広いほか、地上設備が少ない通信網が技術的には提供可能である。

2019年10月23日 (水) 12:35   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9B%E6%98%9F%E9%9B%BB%E8%A9%B1

簡単に行ってしまえば、通信衛星を利用した電話網です。

メリットは、①通話可能地域が広いこと②地上設備を少なく済ませること、などがあげられ、例えば、漁業関係者や、登山に行く方、災害の救援などの場面で活躍することが直近は期待されています。

今までは、海外企業のサービスが主体の現状で、例えばKDDIは2005年からアメリカ発の「イリジウム」、「インサルマット」といったサービスを提供しています。

インサルマット: 『静止衛星』。赤道上空の高度約36,000kmの円軌道を、地球の自転速度とほぼ同じ速さで動いており、4機の衛星でほぼ全世界をカバーし、主に船舶や航空機向けに使われています。

イリジウム: 『周回衛星』で。静止衛星よりも低軌道の高度約780km上空に66機の衛星が配置され、こちらも全世界をカバーしています」 。地上インフラに影響されないため、災害時などに有効。

詳しくはこちら→ 基地局は人工衛星! 世界でつながる『イリジウム携帯』が活躍する意外なシーンとは

https://time-space.kddi.com/au-kddi/20190423/2637

中国の天通系統システムの未来

今後について、天通系統システムは、国際業務や一帯一路についても触れて、以下のように語っています。

・今後さまざまな需要に基づき、車・船舶用の、携帯に便利な、カスタマイズされた衛星通信端末を開発する。車載ネットワーク向けに衛星・セルラー通信のデュアルモデルもしくはマルチモデル一体化の端末設備を開発し、車載、海洋漁業、政府緊急保障などの需要を満たす

・工業・情報化部(省)情報通信監理局の隋静副局長は、「天通システムのインフラ建設をさらに強化し、天通システムの国際業務をさらに拡大し、優良サービスを打ち出し、国際市場に進出し、『一帯一路』(the Belt and Road)建設にサービスを提供することが必要だ」との見方を示した。

中国独自の衛星電話、一般社会に向けたサービスが開始

http://japanese.beijingreview.com.cn/economy/202001/t20200113_800189758.html

また、電話だけでなく、ネット接続についても大きな市場があると語っています。

柒星通信科技(北京)有限公司の史峰社長によると、衛星事業者の収入は毎年15−25%のペースで増加している通話・データ事業が収入全体に占める割合は3%前後で、ユーザーの通話及びネット接続の市場には大きな成長空間がある。世界でユーザーに通話・データ事業を提供しているのは現在、主にイリジウムなどの海外企業3社となっている。

国産衛星端末、ゼロの突破を実現

http://j.people.com.cn/n3/2018/1113/c95952-9517767.html

衛星電話・衛星通信網の未来は?

地上インフラのバックアップから、あらゆる通信を収容していく方針へ?

以下の記事では、通信衛星の未来像が語られており、IoTを推し進めるものとして注目しています。

参考記事:これが未来の衛星通信だ!――あらゆるモノをつなぐブロードバンドインフラへ

衛星通信の主戦場は、地上系インフラが見向きもしないニッチなエリア。ついでに万が一の時のバックアップ回線――。 そんな衛星通信のイメージは、これから10年も経てばひっくり返る。

「衛星通信にあらゆるものの通信を収容していくという発想がある」

https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/5826/Default.aspx

以下の図がイメージしやすいです。

画像引用元: https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/5826/Default.aspx

記事のコメントにもあるが、以下のような発展が見込まれそうです。

・今後は自動車、建設重機、農業機械、船舶などのIoT需要を想定している

・対象物のトラッキングはもちろん、温度・湿度・加速度センサーなどを取り付ければ、そのセンサーデータを衛星回線で回収できる。

・今までのIoTは都市部、人が立ち入りやすいところを中心に発展してきた。しかし衛星通信は人が立ち入りにくいところ、例えば自然環境の監視も容易にできる

通信衛星サービスによって、通信領域、IoTなどが進む未来が想像できました。

中国の天通系統には今後も注目です。

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